Le Restaurant Le Restaurant

懐かしい味わいと居心地のいい空間。 リストランテ・カルミネ



市ヶ谷駅から外堀通りを飯田橋に向かい、途中の坂を上りつづけること約10分。左手に1988年オープンしたリストランテ・カルミネが見えてくる。

一歩店内に入るとイタリアのバールを思わせるバー・カウンター。その奥には、間口から想像するよりも広い店内が広がる。そして、迎えてくれるのは、あたたかみ溢れるにこやかなカルミネ氏。 取材に訪れた私たちに、「仕事は後。まずは、新作のドルチェを食べて」と、シナモン風味のリンゴのベニエをサービスしてくれる。しょっぱなからすっかりカルミネ・ペースに引きずり込まれる。なんとも懐かしい味わい。 「カルミネ」を訪れる度に感じる、この懐かしい味わいと居心地のいい空間。

 

今回、カルミネ氏とゆっくりと話してみて、それは彼が持ち込んだイタリアの空気そのものだということが分かった。イタリアでは毎晩のように家族が食事を共にする。その食事もきちんとテーブル・セッティングした後、前菜、パスタ、メインと続く。1時間から2時間ほど続く食卓では、一家の母親の愛情がたっぷりと込められた食事を中心に、笑いと話しが絶えない。因みに、カルミネ氏のお母様の料理はメチャメチャに美味しく、近所でも大評判の腕前だったとのこと。カルミネ氏曰く、食事は腹を満たすためではなく、一日のストレスを発散させ、疲れを癒し、人間のバランスを取り戻すための大事なセレモニー。カルミネ氏が心惹かれる女性とは、自分なりの道を持ち、いつも綺麗にマニキュアをしていて颯爽とし女性が、家庭に帰ると手際よくあたたかい食卓を整えることのできる人。(う〜ん、かなり厳しい!) 特に、大袈裟な装飾もない同店を最大に飾っているのはカルミネ氏そのもの。「家庭の料理で大事なのは愛情、リストランテでは技術」と語るシェフだが、両方が兼ね備わっている彼の料理には毎日食べても飽きないホッとさせる味わいがある。 頼りがいのあるお父さんといったイメージのカルミネ氏、都内で「カルミネ」の他にも、数店舗を経営している超やり手でもある。どの店も全く違う顔を持つが、「食を楽しむ空間」は共通している。食文化(食べる文化)の奥深さを熟知しているカルミネ氏だからこそ創り出せる様々な演出。11月にオープンしたばかりの新店舗「倉」(骨董通り沿い)でも新しい空間が用意されている。お早目にTRYしてみてはいかが?


 










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