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伝統的フランス菓子の技術を守りながら、 新しいスタイルで提案する パティスリー・マディ



伝統的フランス菓子の技術を守りながら新しいスタイルで提案するパティスリー 訪れるたびに我が家の近くにあったらいいなと思わせるパティスリー・マディ。同店には心踊らされるケーキ、焼きたてのパン、ランチにピッタリのメニュー、そして、少し奥まった場所には一人でゆっくりと寛げる小さなカフェと全てが揃っている。その上、犬の散歩中に訪れてもOKなように、店の入り口にはワンちゃん専用の場所も用意されている。 1998年にオープンした同店を取り仕切っているのは桜井修一氏。職人というよりも実業家タイプに見える彼だが意外にも職人気質。昨今、菓子の製造を業者に委託してしまうパティスリーが多い中、全てを自ら作っている。

また、フランスの伝統菓子を伝えるべくアイディアを駆使。例えば、ガレット・デ・ロワ(写真右)には、お決まりの王冠がつき物だが、それを写真のようにオシャレにアレンジ。ガレットの中に隠すフェーヴも冠同様に同店のオリジナル。そのガレットの横に見えるのは、新作のケーク・オ・ヴァン・ルージュ。赤ワインを使ったチョコレート・チップ入りのパウンド・ケーキだ。まさに、ポリフェノールたっぷりのケーキを袋から取り出すと、まずワインの香りがプンと香ってくる。味わいは、噛むほどに深く、ワインを飲んだ時のように、余韻にタンニンが軽く残る。ぜひ、濃い目の紅茶と共に楽しみたい。

 


店内に入ると真っ先に目に入るショーケースには、綺麗な菓子がずらりと並んでいる。どの菓子もフランスのものと比べると垢抜けた印象で、美しくお行儀よく並んでいるように見える。しかし、口にすると素材それぞれの主張がしっかりと感じられる。マロンはマロンの、ピスタチオはピスタチオの、そして、何とも表現しにくいのだが、このお菓子からフランスのエスプリが伝わってくる。まさに、パティスリー・マディのカードにも謳われているように、「伝統的フランス菓子の技術を守りながら新しいスタイルで提案するPATISSERIE MADU」ということである。 また、ヌーベル・パティスリーだけでなく、フランスのパティスリーには必ず並んでいるタルト、マカロンなどはアレンジされることなく、そのままの味わいで用意されているのが嬉しい。 ところで、フランスではパンも作っているパティスリーが多いが、そうした店のヴィエノワズリーはとくに美味しい。というのも、ヴィエノワズリーの大本となっているフイユタージュはパティシエの得意分野。しかも、スイート系への仕上げに関してはブーランジェよりパティシエの方が勝っているのは当然。パティスリー・マディのパンやヴィエノワズリーも例に漏れずオススメ。菓子パンは、フランス流のアイテムばかりでなく、ジャパニーズ・テイストを意識したものもいくつかある。その1つ、「ル・パン・ジャポネ」は、餡子を使った逸品だが、なんともホッとする味わい。 「作りたいものを作っていく」という桜井氏。私たちにとっては、ショーケース前での悩み時間は減りそうもない。


 
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