フランス、ブルターニュ地方ゲランドでは、毎年6月に天日塩の収穫が始まる。その歴史は長く、ローマ時代以来千数百年にも及ぶ。ゲランドで守り続けられてきた手作りの製法は今も昔も変わらない。
天日塩田には、5つの池がある。海水を蒸発させるための池が4つ。その4つの池を順々に経由して到達するのが、水深1cmもない5つ目の結晶池。表面 張力により、海水の表面に結晶が浮き、これをすくい取ったものがフルール・ド・セル(塩の花)。
そして、すくい取られることなく底に沈んで固まるものがグロ・セル(粗塩)となる。グロ・セルの方が、ミネラル分は多いが、フルール・ド・セルの甘みは最高だ。
この手作り主体のゲランドの製塩は、塩田の産業化に伴って押され気味。さらに、その年の気候によって収穫量 は不安定という厳しい状況もある。それにも、関わらず1999年12月フランス、ブルターニュ沖の石油タンカー事故を受けての、塩職人協同組合の声明には塩作りに対する誇りを感じさせられた。
というのも、当初、石油タンカー事故の影響でLoire Atlantique県の塩田に海水を流すことが禁じられた。しかし、その禁止令が解除され海水の使用が可能になっても、汚染の影響を全く受けていない高品質な塩を追及したいとして、塩職人協同組合は独自に2000年度の塩の収穫を断念。また、お客様の不安を取り除くためにも、今後、商品に塩の収穫年を表示することを決定した。(なお、塩のストックは十分にあるためショートの心配はない)
甘味さえ感じられるフルール・ド・セルは、洋食のみならず和食でも大活躍。刺身の醤油がわりに、焼き魚にと食材の味を十二分に引き出してくれる。また、グロ・セルをたっぷりと入れた湯で茹であげた野菜類も絶品。
Copyright (C) Aimon Trading Company. All rights reserved