京都の老舗フランス料理店 レ・シャンドール
田島シェフの「伝統的なフランス料理に固執し、こだわり続け、それを決して歪めることなく、フランス人にも受け入れられるフレンチを目指す。だからこそ、出来る限りフランス産の素材を使いたい。」という言葉通り、シェフの料理は、味の奥行きが深く、ボリュームもしっかりとした正統派フランス料理である。 その料理を初めて食した時の感動は未だに忘れられない。頼んだ鴨料理のフィレは、美しいロゼに焼き上がっており、鴨独特の風味と肉質のやわらかさは、付け合せのリンゴのグラティネ、濃厚なソースと一体となり、口の中でトロトロと溶けていくようだった。そして、もう一つ、ある冬の寒い日に、アミューズとして運ばれてきた一口のオニオン・グランタン・スープも忘れがたい一品。その温かい一口、玉ねぎの甘味、その絶妙のタイミングにホッとさせられながらも、「やられたぁ」との思いもあり、その後に続く料理に益々期待が募るものでした。 ところで、田島シェフは、贈答用として、また、自宅でも楽しめるようにとスープやテリーヌなど様々な惣菜類も販売している。逸品揃いの品々は、もちろん顧客の方々にも好評だが、家にストックのある内は、お店から足が遠のいてしまう方もおり「販売はするが、来店数は減らさないこと!」という密約まであるそうだ。その中で、特筆すべきは和風鴨ロース。これは、京都の老舗料亭のお上も絶賛するほど。薄くスライスして、白髪ネギを少し乗せて、食べた時の美味しさ。ビール、日本酒、ワインどれにもピッタリの逸品だ。日本料理の腕も素晴らしいシェフ。「賄いも担当しています。和洋中、色々作っています。」との言葉に、思わず"スタッフ募集"の案内に目が釘付けになってしまったのは言うまでもない。 フュージョン料理が台頭する中、とても大事な存在の一店だ。 |
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